歯の抜歯は必要なの?

  • 「モテスマイル理論」を使って“なるべく歯を抜かずに良い治療結果を出すためのポイントを、
    「原因」「問題点」「解決策」に分けて整理しました。


  • ① 原因(なぜ「抜歯」が必要になるのか?
    ◆歯と顎のバランス不足
    日本人は欧米人に比べて顎骨が小さく、歯の大きさが相対的に大きいことが多いため、歯列に並ぶスペースが足りなくなりがちです。

    ◆旧来型診断(2次元データの限界)
    従来の矯正診断は「セファログラム(頭部X線)」など2Dレントゲンを主体にしていたため、骨格・歯槽骨・軟組織・舌や気道の位置など立体的な情報が不足していました。
    この結果、実は「抜歯せずに治せる症例」でも「抜歯が必要」と診断されてしまうケースがありました。
    ◆治療メカニクスの限界
    古い矯正装置・技術では、奥歯を大きく動かす・歯列を適切に拡大する・歯の傾斜角を精密にコントロールすることが難しかったため、抜歯による強制的なスペース作りに頼らざるを得なかったのです。
  • ② 問題点(従来法のリスク)
    ♦︎不必要な抜歯
    本来なら温存できる歯を失ってしまうリスクがあります。

    ♦口元のバランス崩壊
    非抜歯で無理やり歯列を拡大すると「出っ歯」「口元突出」になり、かえって横顔バランスが悪化することがあります。

    ♦安定性・後戻り
    スペースが足りない状態で無理に非抜歯矯正を行うと、治療後に歯が元の位置に戻る「後戻り」が生じやすくなります。
  • ③解決策(モテスマイル理論での「抜歯回避」戦略)
    1. 精密診断の徹底(3D+AI分析)
    ・モテスマイルでは、3D-CT・顔貌スキャン・デジタルスマイルデザイン(DSD)を用いて、骨格・歯・歯槽骨・表情筋・リップサポートを立体的に評価。
    ・AI顔分析と連携し「口元バランス」や「笑顔時の表情変化」も数値化するため、抜歯/非抜歯の判断が従来より圧倒的に精密に。

    2. 新世代の矯正メカニクス活用
    ・アンカースクリュー(TAD)や最新マルチブラケットシステムを併用し、奥歯の遠心移動(後方移動)が可能に。
     → 歯を抜かずにスペースを確保しやすくなる。
    ・歯列の側方拡大も「安全な限界」を3Dで把握し、歯ぐきや骨に負担をかけずに拡大できる。

    3. 微量のIPR(歯間削合)の最適化
    ・歯の表面エナメル質を0.2~0.3mm程度最小限に削ることで自然なスペースを創出。 ・虫歯リスクや審美性を損なわないよう、部位や量を精密に管理。

    4. 成長利用・長期設計
    ・成長期の患者では、顎骨の発育を利用してスペースを作る治療計画を立てる。
    ・成人でも、顎顔面外科との連携で骨格自体を改善する選択肢を提案。

    5. 「印象」まで考えた治療ゴール設定
    ・ただ歯を並べるだけでなく、横顔・スマイルライン・リップサポートまで「設計」する。
    ・患者自身に「抜歯・非抜歯のメリット・デメリット」を見える化し、納得のうえで治療を選択できる仕組み。
  • ④ モテスマイル式まとめ
    従来の矯正 モテスマイル式矯正
    診断 2Dレントゲン中心 3D-CT+AI+顔貌スキャン
    スペース確保法 抜歯依存 奥歯移動・拡大・IPRで多様化
    ゴール設定 歯並び中心 顔立ち+笑顔+口元バランス中心
    メリット 手軽・標準化 非抜歯の可能性UP・印象改善・後戻り減少

  • ワンポイント

    「抜歯=悪」「非抜歯=正義」、でも「抜歯=正義」「非抜歯=悪」でもありません。

    重要なのは「どの方法があなたの顔と機能に最適か」を正確に診断し、
    歯並びだけでなく、笑顔と口元のバランスまで含めて設計することです。
ホワイトニングとは?